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レゴロボットプログラミングが発達障害の子どもたちを変える:FabriCoでの療育実践

2025.05.12

「ロボットなんて、うちの子には難しすぎる…」そう思っていませんか?発達障害のお子さんでも、レゴロボットプログラミングは決して難しいものではありません。むしろ、その特性を活かして大きく成長できる、理想的な療育ツールなのです。療育特化型ものづくり施設FabriCoでの実践を通じて、レゴロボットプログラミングの驚くべき効果をご紹介します。

FabriCoで見つけた「ロボットと子どもたちの特別な関係」

なぜロボットが発達障害の子どもたちを魅了するのか

予測可能な反応 ロボットは人間と違い、同じ命令に対して常に同じ反応を示します。これは、変化や不確実性に不安を感じやすい発達障害の子どもたちにとって、安心できる相手なのです。

感情的な負担がない交流 人とのコミュニケーションが苦手な子どもでも、ロボットなら相手の感情を読み取る必要がありません。自分のペースで関わることができる理想的なパートナーです。

視覚的で分かりやすい反応 ロボットの動きは目に見えて分かりやすく、「こうすると、こうなる」という因果関係を直感的に理解できます。

FabriCoでのレゴロボットプログラミング療育の特徴

対話を重視した学習プロセス

毎回の振り返りセッション FabriCoでは、ロボット制作後に必ず「今日の発見タイム」を設けています。子どもたちが自分の言葉で体験を語ることで、学習内容が深く定着します。

ピア・ラーニングの活用 異なる特性を持つ子どもたちが、それぞれの得意分野を活かしながら協力する機会を作ります。ロボット制作を通じて、自然な形でコミュニケーションが生まれます。

個別性を重視したアプローチ

興味関心に基づくテーマ設定

  • 電車好きの子には「駅員ロボット」
  • 動物好きの子には「ペットロボット」
  • 乗り物好きの子には「配送ロボット」

それぞれの特別な興味を活かしたオリジナルプロジェクトを設計します。

感覚特性への配慮

  • 音に敏感な子:静かな環境での制作、音量調整可能なロボット
  • 触覚過敏の子:手袋着用での制作、滑らかな素材のブロック選択
  • 視覚過敏の子:照明調整、コントラストの強い画面設定

実際の療育事例:子どもたちの成長物語

事例1:Kくん(小学4年・ASD)の8ヶ月間の変化

初回セッション時の様子

  • 集団での活動を極度に嫌がる
  • 新しいことへの挑戦を拒否
  • 言葉でのコミュニケーションをほとんど取らない

1ヶ月目:ロボットとの出会い 初めてレゴロボットに触れたKくん。電車の音を再現するプログラムに夢中になり、30分間集中して取り組みました。

3ヶ月目:創造性の開花 「電車の車掌さんロボット」を自ら提案。駅名アナウンスをするロボットを制作し、その仕組みについて詳しく説明するようになりました。

6ヶ月目:協働の始まり 他の子どもが作った「乗客ロボット」と自分の「車掌ロボット」を組み合わせることを提案。初めて他者との協働プロジェクトに参加しました。

8ヶ月目:リーダーシップの発揮 新しく参加した子どもに、ロボット制作の基本を教える役割を自ら引き受けるまでに成長。

長期的効果 学校でも積極的に授業に参加するようになり、友達との関わりが大幅に増加しました。

事例2:Mさん(小学2年・ADHD)のチーム制作体験

課題となっていた特性

  • 注意が散漫で、一つのことに集中できない
  • 衝動的な行動が多く、計画的な作業が困難
  • 完成まで持続することができない

「お掃除ロボットプロジェクト」での役割 4人チームでの制作。Mさんは「アイデア担当」として、ロボットの機能を次々と提案する役割を担いました。

工夫されたサポート

  • 15分ごとの休憩タイム
  • 視覚的なタイムスケジュール
  • 役割の明確化と短時間での達成感

得られた成果

  • 集中できる時間が15分から45分に延長
  • 他のメンバーの意見を聞く姿勢が身につく
  • 最後まで責任を持って取り組む経験

事例3:Tくん(小学5年・LD)の空間認識能力向上

学習面での困難

  • 読み書きに大きな困難
  • 図形問題が全く理解できない
  • 自己肯定感の著しい低下

レゴロボットでの発見 三次元的なロボット制作では驚異的な能力を発揮。複雑な機構を直感的に理解し、動きの予測も正確でした。

プログラムでの配慮

  • テキストベースではなく、ブロック型プログラミング
  • 図形的な理解を活かしたカリキュラム
  • 得意分野での成功体験を重視

6ヶ月後の変化

  • 空間認識を活かした「3D迷路脱出ロボット」を制作
  • 学校の算数で図形問題への取り組み方が改善
  • 「僕にもできることがある」という自信を獲得

レゴロボットプログラミングで育まれる7つの重要スキル

1. 論理的思考力とプログラミング的思考

シーケンシャル思考 「まずロボットを前進させて、センサーが反応したら止まって、右に回転する」といった、順序立てた思考プロセスを学習します。

条件分岐の理解 「もし〜なら」「そうでなければ」といった条件に応じた判断を、ロボットの動作を通じて体験的に理解します。

ループ処理の概念 「同じ動作を繰り返す」プログラムを作ることで、効率的な思考方法を身につけます。

2. 空間認識能力と数学的思考

三次元座標の理解 ロボットの位置を「前後・左右・上下」の3軸で考えることで、空間認識能力が飛躍的に向上します。

角度と距離の概念 「90度右に回転」「50cm前進」といった具体的な数値を使うことで、抽象的な数学概念を具体的に理解できます。

3. 問題解決能力とデバッグスキル

システム思考 ロボットが期待通りに動かない時、「どの部分に問題があるのか」を系統的に調べる能力を身につけます。

仮説検証のサイクル 「たぶんここが原因だろう」→「試してみよう」→「結果を確認」→「次の手を考える」という科学的思考プロセスを学習します。

4. 創造性と表現力

オリジナリティの発揮 同じ課題でも、一人ひとり違ったアプローチでロボットを制作することで、個性と創造性を発揮できます。

ストーリーテリング能力 ロボットに物語性を持たせることで、言語表現力も向上します。

5. 協働スキルとコミュニケーション能力

役割分担の理解 大きなプロジェクトを複数人で分担することで、協働の基本を学習します。

技術的コミュニケーション プログラムや機構について、正確に説明し理解してもらうスキルを身につけます。

6. 持続力と集中力

目標達成への執着 「ロボットを動かしたい」という明確な目標があることで、困難があっても諦めずに取り組む姿勢を育みます。

フロー状態の体験 夢中になって取り組む「フロー状態」を経験することで、集中力の質と持続時間が向上します。

7. 自己肯定感と成長マインドセット

成功体験の積み重ね 小さな成功から大きな達成まで、段階的な成功体験が自信につながります。

失敗からの学び うまくいかない経験も「学習の機会」として捉える、成長マインドセットを育成します。

FabriCoでのロボットプログラミング療育プログラム

個別療育プログラム

Phase 1: ロボットとの出会い(1-2ヶ月)

  • 基本的なロボット操作の習得
  • 簡単なプログラムでの動作体験
  • ロボットへの親しみと興味の育成

Phase 2: 創造と探求(3-6ヶ月)

  • オリジナルロボットの設計と制作
  • センサーを使った自動制御の体験
  • 複雑な課題への挑戦

Phase 3: 表現と共有(6ヶ月以降)

  • 作品発表とプレゼンテーション
  • 他者との協働プロジェクト
  • 後輩への指導体験

小集団療育プログラム

「ロボットタウン建設プロジェクト」

  • 4-6人のチームで架空の街を設計
  • 各自が担当エリアのロボットを制作
  • 全体統合とプレゼンテーション

「ロボット競技会への挑戦」

  • チーム対抗でのロボット競技
  • 戦略立案から実行まで
  • 勝敗を通じた感情コントロール学習

家庭でのサポートとフォローアップ

家庭学習の継続方法

簡易ロボットキットの活用 FabriCoで学んだ内容を家庭でも継続できるよう、簡単なロボットキットを推奨しています。

プログラミング思考の日常化

  • 「今日の行動を順番に話してみよう」
  • 「もし雨だったら、どうする?」
  • 「効率的な片付け方法を考えてみよう」

保護者向けサポート

月1回の保護者セッション

  • 子どもの成長報告
  • 家庭での活かし方相談
  • 次月の目標設定

成長記録の共有

  • 制作物の写真とエピソード
  • 新しくできるようになったスキル
  • 今後の課題と支援方針

他の専門機関との連携

STEM教育専門機関での発展学習

FabriCoでの基礎を積んだ子どもたちが、より高度なSTEM教育を学べる連携機関があります。

SCCIP(20年以上の実績を持つSTEM教育機関)

  • 大学レベルの本格的ロボティクス
  • 国際競技会への参加機会
  • 将来のエンジニア育成プログラム

個別対応型プログラミングスクール

集団活動が難しい子どもには、完全個別対応でのプログラミング学習も可能です。

CotoMirai(3歳から始められる個別指導)

  • 一人ひとりの特性に完全対応
  • 幼児期からの段階的プログラム
  • 将来の本格的プログラミング学習への橋渡し

よくある質問:保護者の不安にお答えします

Q: ロボットプログラミングは難しすぎませんか?

A: FabriCoでは「遊び」から始めることを大切にしています。最初は「ロボットを前に動かしてみよう」という簡単な体験から開始し、子どものペースに合わせて段階的に進めます。文字が読めない子どもでも、ブロック型のプログラミングなら直感的に操作できます。

Q: 集団での活動についていけるか心配です

A: 個別療育から始めて、段階的に小集団活動に参加していくプログラムを用意しています。また、集団の中でも個別の配慮を行い、その子のペースを最優先に考えています。

Q: 家にロボットを買わなければいけませんか?

A: 施設内の教材で十分学習できます。ただし、家庭での継続学習を希望される場合は、比較的安価な教材をご紹介することも可能です。

Q: 将来、本当に役に立つのでしょうか?

A: ロボットプログラミングで身につく論理的思考力、問題解決能力、創造性は、プログラマーにならなくても様々な分野で活用できるスキルです。特に、自分で考えて行動する力は、将来の自立に直結する重要な能力です。

まとめ:ロボットが開く新しい未来

レゴロボットプログラミングは、発達障害のお子さんにとって単なる習い事ではありません。自分の可能性を発見し、他者との関わり方を学び、将来への自信を育む、人生を変える体験となる可能性を秘めています。

FabriCoでは、一人ひとりの子どもたちが「僕にも、私にもできる!」という実感を持てるよう、専門的な知識と温かい心で支援しています。ロボットという新しいパートナーとともに、お子さんの未来を一緒に築いていきませんか。


お子さんの「ロボット博士」への第一歩を応援します!

発達障害のお子さんでも安心してロボットプログラミングを学べる、専門的な療育環境をご提供します。

FabriCoで始める特別な学習体験

🤖 療育特化型ロボットプログラミング 発達障害の専門知識を持つスタッフが、お子さんの特性に合わせたオリジナルプログラムを提供。レゴロボットを使った楽しい活動を通じて、論理的思考力と創造性を育成します。

👥 個別から小集団まで柔軟な対応 お子さんのペースに合わせて、個別療育から始めて段階的に小集団活動に参加。対話を重視した学習プロセスで、自然なコミュニケーション能力も育まれます。

🏠 家庭との密接な連携 月1回の保護者セッションで成長を共有し、家庭でも継続できるサポート方法をご提案。お子さんの変化を一緒に見守ります。

さらなる発展も可能な連携ネットワーク

📚 本格的STEM教育への発展(SCCIP) 基礎を身につけた後は、20年以上の実績を持つSTEM教育専門機関での本格的な学習も可能。

👤 完全個別対応の選択肢(CotoMirai) 集団が苦手なお子さんには、3歳から始められる完全個別指導のプログラミングスクールもご利用いただけます。

まずは無料体験で「ロボットマジック」を体感!

  • ✅ お子さんの特性に合わせたロボット体験
  • ✅ プログラミングの楽しさを実感
  • ✅ 専門スタッフによる個別相談
  • ✅ 今後の学習プランのご提案
  • ✅ 児童発達支援・放課後等デイサービス制度のご説明

📞 無料体験・相談のお申し込み

「うちの子にロボットなんて…」という先入観を持たずに、まずはお子さんの反応を見てみてください。きっと、目を輝かせながらロボットと向き合う、新しいお子さんの一面を発見していただけるはずです。

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FabriCo各施設のLINEまたはお電話でお気軽にお問い合わせください。お子さんの「できた!」の瞬間を、私たちと一緒に見守らせてください。

🏢 FabriCo さいたま新都心 埼玉県さいたま市南区別所5-15-2 ※その他の施設についてもお気軽にお問い合わせください