結論:さいたま市上木崎・与野エリアには、ものづくり・IT療育に特化したFabriCo、運動療育・SSTを強みとするハッピーテラス与野教室・与野本町教室、グループプログラム中心のウィズ・ユー与野、個別支援専門のりっと与野など、療育アプローチが明確に異なる施設が複数あります。利用者負担は世帯の住民税課税状況に応じた月額上限(0円・4,600円・37,200円の3区分)が適用され、上限超過分は公費負担です。「どんな力を育てたいか」「集団か個別か」「学習支援の有無」という3つの軸で各施設を比較し、見学で実際の雰囲気を確認することが選択の近道です。
さいたま市上木崎・与野エリアで放課後等デイサービス(放デイ)を探している保護者にとって、「どの施設が子どもに合うのか」は簡単には判断できません。エリア内には療育のアプローチが異なる複数の施設があり、ものづくり・IT教育を軸にした施設から、運動療育・SST(社会性スキルトレーニング)を専門とする施設、個別支援に特化した施設まで選択肢は多様です。この記事では、各施設の特色を一次情報と公開情報をもとに整理し、お子さまの特性や希望に合った施設を見つけるための比較の視点をお伝えします。
上木崎・与野エリアの放課後等デイサービスを選ぶ前に知っておきたいこと
放課後等デイサービスの利用者負担の仕組み
放課後等デイサービスの利用者負担は原則1割です。世帯の住民税課税状況に応じた月額上限が適用され、上限を超えた分は公費で賄われます。月額上限は非課税世帯が0円、課税世帯(概ね年収890万円以下)が4,600円、それを超える世帯が37,200円の3区分です(制度の詳細・最新情報はさいたま市の窓口または相談支援事業所にご確認ください)。受給者証の取得が利用の前提となるため、まだ手続きをしていない場合は相談支援事業所への相談から始めることをお勧めします。さいたま市での放課後等デイサービスの手続きの流れ
施設選びで確認したい3つの軸
エリア内の施設を比較する際、以下の3つの軸を意識すると整理しやすくなります。
- 療育アプローチ:ものづくり・IT、運動、SST、グループ活動など、施設ごとに重点が異なります。
- 集団か個別か:集団プログラムが中心の施設と、個別対応のコマを設けている施設では、子どもへの関わり方が大きく変わります。
- 学習支援の有無:療育に加えて学習サポートを同一施設で受けられるかどうかも、保護者にとって重要な判断材料です。

FabriCo(上木崎)|ものづくりとITで自己肯定感を育む放課後等デイサービス
FabriCo(放課後等デイサービス FabriCo)は、埼玉県さいたま市浦和区上木崎1-7-1 近代模型ビル2・3階に所在する放課後等デイサービスです。「ものづくり(Fabrication)」をテーマに据えた療育が最大の特色で、2022年10月に開所し、2023年4月より全コマ制での運営に移行しています。運営母体は14年間のものづくり教育の実績を持ちます。対象は小学生〜中学生で、発達に不安のある子どもや不登校傾向の子どもを主な対象としています。
3Dプリンター・LEGO・Scratch・KOOVを使ったものづくり療育の内容
FabriCoのカリキュラムは、3Dプリンター・LEGO・Scratch・KOOVを組み合わせたものづくり療育です。3Dプリンターを使って釣り竿やかごを実際に制作した実績があり、「自分のアイデアを形にする」という体験を通じて自己肯定感の育成を図っています。LEGOやScratch・KOOVはプログラミング的思考や創造性を育む教材として活用されており、デジタルとアナログの両面からものづくりに取り組める環境が整っています。上木崎・与野エリアでこうした具体的な教材の組み合わせを公開している施設は、現時点でFabriCoのみです。
ボードゲームを活用したSST(社会性スキルトレーニング)
FabriCoはボードゲームを使ったSSTを実施しています。ルールの理解、順番を待つ、感情のコントロールといった社会性スキルを、ゲームという自然な文脈の中で練習できる手法です。「SST実施」を謳う施設は複数ありますが、ボードゲームという具体的な手法を明示しているのはFabriCoの特徴です。遊びの延長線上で社会性を育てるアプローチは、指示的な訓練が苦手な子どもにも取り組みやすい設計といえます。
集団が苦手な子どもへの個別療育コマとデキタスによる学習支援
集団活動が難しい段階の子どもには、個別療育のコマを設定しています。いきなり集団プログラムに参加させるのではなく、個別の関わりから段階的に集団への参加を広げていく支援が可能です。また、Web学習システム「デキタス」を並行して実施しており、療育と学習支援を同一施設で受けられる体制を整えています。放デイの時間内で学習の遅れをカバーしたいと考えている保護者にとっては、選択肢の一つになります。
対象年齢・送迎エリア・料金の目安
対象年齢は小学生〜中学生。送迎は片道20分圏内まで対応しています。料金は受給者証の負担上限月額に準じます(世帯の課税状況によって異なります)。詳細は公式サイトまたは見学時にご確認ください。
FabriCoの療育内容を実際に見てみませんか
3Dプリンターやボードゲームを使った療育の様子は、見学でご確認いただけます。個別療育コマや学習支援(デキタス)についても、お気軽にお問い合わせください。
エリア内の他施設の特色(ハッピーテラス・ウィズ・ユー・りっと与野)
以下は、各施設の公式サイト等の公開情報をもとに整理した特色です。空き状況や最新のプログラム内容は各施設に直接ご確認ください。
ハッピーテラス与野教室・与野本町教室|運動療育・SSTと多職種スタッフ体制
ハッピーテラス与野教室は与野駅徒歩3分に所在し、児童発達支援・放課後等デイサービスの多機能型事業所です。対象は0歳〜未就学児(児発)および小学生〜高校生(放デイ)。リトミック、運動療育、SST、中高生講座など多様なプログラムを提供しており、理学療法士・こども心理カウンセラー・SST(認知行動療法)リーダー研修修了者が在籍しています。発達性協調運動障害(DCD)の運動療育トレーニングプログラムや、プロジェクションマッピングを使った運動療育ゲーム「トレキング」も導入しています。さいたま市内の各教室は「発達障害サポーターズスクール」の認証を受けており、3名以上の資格保有者(うち1名以上のシニアサポーター)が在籍しています。
ハッピーテラス与野本町教室は与野本町駅エリアに所在し、同じく多機能型事業所です。理学療法士・保育士・社会福祉士などの専門資格を持つスタッフがチームで支援を行い、運動療育・SST・微細活動などをお子さまの特性に合わせてカスタマイズしています。子どもの主体性を尊重し、「できた!」「楽しい!」という成功体験の積み重ねを重視した支援方針を掲げています。
ウィズ・ユー与野|グループプログラムと子ども主体の療育スタイル
ウィズ・ユー与野はさいたま市中央区下落合に所在し、2022年4月に開設した多機能型事業所です(運営:株式会社Sumidao)。ゲーム・音楽・運動などのグループプログラムを通じて、集団生活のルールや人との関わり方を学ぶスタイルが特色です。厳しい指導はせず、子どもが主役となって自発的に活動することを目標としています。全国展開のウィズ・ユーネットワークから情報を共有し、愛着障害の研究者との共同研究も行っているとのことです。園・学校・自宅への送迎にも対応しています。
りっと与野(旧:まはろさいたま与野)|個別支援専門の放デイ
りっと与野はさいたま市中央区下落合3-8-2 県営与野高層住宅1Fに所在する放課後等デイサービス単独事業所です。2026年3月に移転し、屋号を「まはろさいたま与野」から「りっと与野」に変更しています(最新の所在地・連絡先は公式サイトでご確認ください)。障害児の療育に特化した専門スタッフが一人ひとりの個性に合わせて丁寧にサポートする方針を掲げています。サービス提供時間は平日14:30〜18:00、土日祝10:00〜16:00など、長期休暇中の対応も行っています。送迎エリアはさいたま市中央区・桜区・大宮区の一部・浦和区の一部・南区の一部です。
エリア内施設の特色比較
各施設の主な特色を以下の表にまとめます。詳細は各施設の公式サイトまたは見学でご確認ください。
| 施設名 | 主な療育アプローチ | 集団/個別 | 学習支援 | 対象年齢(放デイ) | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|---|
| FabriCo(上木崎) | ものづくり・IT(3Dプリンター・LEGO・Scratch・KOOV)、ボードゲームSST | 集団+個別コマあり | あり(デキタス) | 小学生〜中学生 | 送迎片道20分圏内。14年のものづくり教育実績 |
| ハッピーテラス 与野教室 | 運動療育(DCD対応)・SST・リトミック・中高生講座 | 主に集団 | 記載なし | 小学生〜高校生 | 理学療法士在籍。発達障害サポーターズスクール認証 |
| ハッピーテラス 与野本町教室 | 運動療育・SST・微細活動(フルカスタマイズ) | 主に集団(個別カスタマイズ) | 記載なし | 小学生〜高校生 | 理学療法士・保育士・社会福祉士在籍 |
| ウィズ・ユー 与野 | グループプログラム(ゲーム・音楽・運動) | 主に集団 | 記載なし | 記載なし(要確認) | 2022年4月開設。愛着障害研究連携 |
| りっと与野 | 個別支援専門 | 個別中心 | 記載なし | 小学生〜(要確認) | 2026年3月移転・屋号変更。放デイ単独事業所 |
子どもの特性別:施設選びの考え方
どの施設が合うかは、お子さまの特性・興味・現在の課題によって異なります。以下はあくまで検討の視点であり、最終的には見学や相談を通じてご判断ください。
ITやものづくりに興味がある・自己肯定感を高めたい場合
プログラミングやデジタル工作に関心がある子ども、または「作る・完成させる」という達成体験を積み重ねたい場合は、FabriCoのカリキュラムが参考になります。3Dプリンターで実物を制作する体験は、「自分にもできた」という感覚を具体的な形で残せる点が特徴です。上木崎小学区の相談支援事業所の選び方
運動面の課題や身体的な発達支援が必要な場合
発達性協調運動障害(DCD)など運動面の課題がある場合や、身体的な発達支援を重視したい場合は、理学療法士が在籍しDCD対応の運動療育プログラムを導入しているハッピーテラス与野教室・与野本町教室が選択肢になります。専門資格を持つスタッフによる多職種連携の支援体制が整っています。
集団活動が難しく個別対応を重視したい場合
集団の中に入ることが難しい段階の子どもには、個別療育コマを設けているFabriCoや、個別支援専門のりっと与野が選択肢になります。FabriCoは個別コマから段階的に集団への参加を広げていく支援が可能で、りっと与野は放デイ単独事業所として個別対応に特化しています。
学習支援も同時に受けたい場合
放デイの時間内で学習の遅れもカバーしたい場合は、Web学習システム「デキタス」を並行実施しているFabriCoが選択肢になります。療育と学習支援を同一施設・同一時間帯で受けられる体制は、送迎の負担軽減にもつながります。
見学・利用開始までの流れ
受給者証の取得と相談支援事業所の役割
放課後等デイサービスを利用するには、原則として受給者証の取得が必要です。受給者証の申請にあたっては、相談支援事業所が作成する「障害児支援利用計画」が求められます。相談支援は保護者の自己負担なしで利用できる公的サービスです。まだ受給者証をお持ちでない場合は、まず相談支援事業所に連絡することが第一歩になります。さいたま市での手続きの流れについては、さいたま市での放課後等デイサービスの手続きの流れも参考にしてください。
見学時に確認しておきたいポイント
見学では、カリキュラムの内容だけでなく、スタッフとお子さまの関わり方、施設の雰囲気、送迎の対応範囲、空き状況なども確認しておくと判断しやすくなります。複数の施設を見学して比較することをお勧めします。受給者証をお持ちでない段階でも見学・相談を受け付けている施設が多いため、気になる施設には早めに問い合わせてみてください。
よくある質問
上木崎・与野エリアの放課後等デイサービスは受給者証なしで見学できますか?
多くの施設では受給者証を取得する前の段階でも見学・相談を受け付けています。気になる施設に直接問い合わせてみてください。
放課後等デイサービスの利用料はどのくらいかかりますか?
利用者負担は原則1割で、世帯の住民税課税状況に応じた月額上限(0円・4,600円・37,200円の3区分)が適用されます。上限を超えた分は公費で賄われます。詳細はさいたま市の窓口または相談支援事業所にご確認ください。
FabriCoはどのような子どもに向いていますか?
ものづくりやITに興味がある子ども、自己肯定感を高めたい子ども、集団が苦手で個別対応を希望する子ども、学習支援も同時に受けたい子どもなどに対応しています。小学生〜中学生が対象です。
複数の施設を見学してから決めてもよいですか?
はい、複数施設の見学を経てから決めることをお勧めします。施設ごとに療育アプローチや雰囲気が異なるため、実際に見学して比較することが最善の判断材料になります。
送迎に対応している施設はありますか?
FabriCoは片道20分圏内まで送迎に対応しています。ウィズ・ユー与野も園・学校・自宅への送迎に対応しています。りっと与野はさいたま市内の一部エリアへの送迎を行っています。各施設の送迎エリアは直接ご確認ください。
上木崎のFabriCoで、お子さまに合った療育を探してみませんか
ものづくりやITに興味がある、集団が苦手、学習支援も受けたいなど、お子さまの特性に合わせた支援内容を見学でご確認いただけます。受給者証をお持ちでない方もご相談ください。