結論:放課後等デイサービスは受給者証を取得すれば利用者負担は原則1割で、世帯の住民税課税状況に応じた月額上限(0円・4,600円・37,200円の3区分)が適用されます。上限を超えた分は公費負担となるため、多くの家庭では月額4,600円以内に収まります。一方、民間フリースクールは受給者証の対象外となるケースが多く、月額数万円程度の自己負担が発生することが一般的です。埼玉県内では、不登校傾向の子どもが放課後等デイサービスを活用することで、費用を大幅に抑えながら学習・療育支援を受けられる場合があります。
埼玉県内で不登校の子どもの居場所を探していると、「フリースクール」と「放課後等デイサービス」という2つの選択肢が出てきます。どちらも学校以外の学びや支援の場として機能しますが、費用の仕組みはまったく異なります。民間フリースクールは基本的に全額自己負担であるのに対し、放課後等デイサービスは受給者証を取得することで公費補助が適用され、家計への負担を大きく抑えられます。この記事では、2つの選択肢の費用構造の違いを整理したうえで、さいたま市与野・新都心エリアで実際に利用できる施設の特色も紹介します。
フリースクールと放課後等デイサービス、費用の仕組みはどう違うか
費用を比較する前に、まず2つのサービスが「どの制度に基づいているか」を理解しておくことが重要です。この違いが、費用の大きな差につながっています。
民間フリースクールの費用:受給者証は使えず全額自己負担が基本
民間フリースクールは、学校教育法に基づく学校ではなく、障害福祉サービスの指定も受けていないケースがほとんどです。そのため、障害福祉の受給者証は原則として使えず、月額費用は全額自己負担となります。費用は施設によって大きく異なりますが、月額数万円程度の自己負担が発生するケースが多いとされています。入会金や教材費が別途かかる場合もあるため、事前に各施設へ確認することをお勧めします。
なお、東京都では不登校の小中学生がフリースクール等を利用する際の経済的負担を軽減する助成制度が設けられていますが、埼玉県・さいたま市における同様の制度については、最新情報を市区町村の窓口でご確認ください。東京都のフリースクール等利用者支援事業(月額最大2万円の助成制度)
放課後等デイサービスの費用:受給者証で公費補助が適用される
放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく障害福祉サービスです。受給者証(通所受給者証)を取得することで、利用料の原則9割が公費で賄われ、利用者の自己負担は1割となります。さらに、世帯の住民税課税状況に応じた月額上限額が設定されており、上限を超えた分は公費負担となります。
月額上限3区分(0円・4,600円・37,200円)の決まり方
放課後等デイサービスの利用者負担の月額上限は、以下の3区分に分かれています(アプリTODAYによる料金解説を参照)。
| 世帯区分 | 月額上限額 |
|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 市町村民税課税世帯(所得割28万円未満) | 4,600円 |
| 上記以外(所得割28万円以上) | 37,200円 |
多くの一般的な世帯では月額4,600円が上限となります。週に複数回通っても、この上限を超えた分は自己負担が発生しない仕組みです。民間フリースクールの費用と比較すると、制度を活用した場合の差は非常に大きくなります。

受給者証を取得するとどれくらい費用が変わるか
受給者証の取得手順と申請先(さいたま市の場合)
受給者証の申請は、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口で行います。さいたま市の場合は、各区の福祉課や障害福祉課が窓口となります。申請には、医師の診断書や意見書が必要となる場合がありますが、必要書類や手続きの詳細は自治体・施設によって異なるため、さいたま市の担当窓口に直接ご確認ください。
申請後、支給決定が下りると「通所受給者証」が交付されます。この受給者証に記載された「支給量(利用できる日数)」の範囲内で、指定を受けた放課後等デイサービス事業所を利用できます。
利用日数と自己負担額の関係
受給者証には月ごとの支給量(利用可能日数)が記載されます。1回の利用ごとに利用料が発生しますが、月額上限額の範囲内に収まる場合は、それ以上の自己負担は生じません。たとえば月額上限が4,600円の世帯であれば、週に2〜3回通っても月の自己負担は4,600円が上限となります。
不登校傾向の子どもも対象になるか
放課後等デイサービスの対象は、障害のある就学児(小学生〜高校生)です。不登校傾向の子どもが利用できるかどうかは、医師の診断や意見書の内容、自治体の判断によって異なります。発達に不安がある、または発達障害の診断がある場合は対象となるケースがありますが、「不登校であること」だけを理由に受給者証が交付されるわけではありません。まずはかかりつけの医師や、さいたま市の相談支援事業所に相談することをお勧めします。さいたま市で利用できる不登校支援の相談先
FabriCoの個別療育・ものづくり支援を見学してみませんか
3Dプリンターやデジタル工作機械を使った療育、Web学習システム「デキタス」による学習支援など、FabriCoの具体的な支援内容は見学でご確認いただけます。集団が苦手なお子さまへの個別コマも設定しています。
さいたま市与野・新都心エリアで選べる施設と特色
さいたま市の与野・新都心エリアには、放課後等デイサービスの事業所が複数あります。費用の仕組みは共通していますが、支援の内容や特色はそれぞれ異なります。
放課後等デイサービス各施設の支援スタイルの違い
以下に、エリア内の主な施設の特色を整理します。
| 施設名 | 主な支援スタイル | 特徴的なプログラム | 送迎 |
|---|---|---|---|
| FabriCo(浦和区上木崎) | 個別療育・ものづくり・IT教育 | 3Dプリンター、LEGO、Scratch、KOOV、デキタス(Web学習) | 片道20分圏内 |
| ハッピーテラス 与野教室 | 多職種スタッフによる集団・個別支援 | リトミック、運動療育(DCD対応)、SST、プロジェクションマッピング「トレキング」 | 公式サイトで確認 |
| ハッピーテラス 与野本町教室 | フルカスタマイズ療育 | 運動療育・SST・微細活動(理学療法士・保育士・社会福祉士在籍) | 公式サイトで確認 |
| ウィズ・ユー 与野 | グループプログラム中心・子ども主体 | ゲーム・音楽・運動を通じた集団生活スキルの習得 | 園・学校・自宅への送迎あり |
| りっと与野(旧:まはろさいたま与野) | 個別支援・専門スタッフ対応 | 障害児療育に特化した個別サポート | さいたま市内(中央区・桜区・浦和区等) |
※競合施設の情報は各公式サイトおよびLITALICO発達ナビの掲載情報を参照しています。詳細・最新情報は各施設へ直接ご確認ください。
FabriCo:3Dプリンターとものづくりで自己肯定感を育む個別療育
FabriCo(放課後等デイサービス FabriCo)は、さいたま市浦和区上木崎を拠点に、2022年10月に開所した事業所です。2023年4月より全コマ制運営に移行し、児童発達支援・放課後等デイサービスの両方を提供しています。
最大の特色は、「ものづくり(Fabrication)」をテーマにした療育です。3Dプリンターを使って釣り竿やかごを制作するなど、子ども自身のアイデアを実際に形にする体験を積み重ねます。使用する教材はLEGO、Scratch、KOOV、3Dプリンターと多岐にわたり、14年間のものづくり教育の実績を背景に、デジタル工作機械を活用した支援を行っています。
集団が苦手な子どもに向けては個別療育のコマを設定しており、Web学習システム「デキタス」による学習支援も並行して実施しています。不登校傾向があり、学習の遅れも気になるという場合に、療育と学習支援を同時に受けられる点は保護者にとって実用的な選択肢です。送迎は片道20分圏内まで対応しており、与野・新都心エリアをカバーしています。
料金は受給者証の負担上限月額に準じます。最新の空き状況や見学については、公式サイト(https://fabrico.fun/)からご確認ください。
施設を選ぶ際に確認したい3つのポイント(費用・支援内容・送迎範囲)
複数の施設を比較する際は、以下の3点を軸に整理すると判断しやすくなります。
- 費用:放課後等デイサービスはいずれも受給者証の月額上限が適用されますが、加算の種類によって実際の自己負担額が変わる場合があります。契約前に各施設で確認しましょう。
- 支援内容:集団プログラム中心か個別対応中心か、学習支援があるか、子どもの特性(発達障害の種類・不登校の背景)に合ったアプローチかを確認します。
- 送迎範囲:学校や自宅からの送迎に対応しているか、送迎エリアに自宅が含まれるかを事前に確認することが重要です。
費用以外に確認しておきたいこと
子どもの特性と支援スタイルの相性
費用の仕組みを理解したうえで、次に重要なのは「子どもの特性と施設の支援スタイルが合っているか」です。たとえば、集団活動が苦手な子どもに集団プログラム中心の施設を選ぶと、通い続けることが難しくなる場合があります。逆に、ものづくりや創作活動に興味がある子どもには、制作体験を通じた療育が自己肯定感の向上につながりやすいとされています。
施設のプログラム内容だけでなく、スタッフの関わり方や雰囲気も子どもによって合う・合わないがあります。見学や体験利用を通じて、子ども本人の反応を確認することが大切です。不登校支援の種類と選び方(東京都内・埼玉県)
体験利用・見学の活用
多くの放課後等デイサービスでは、契約前に見学や体験利用を受け付けています。費用や制度の説明を受けながら、実際の支援の様子を確認できる機会です。複数の施設を見学して比較することで、子どもに合った環境を選びやすくなります。見学時には、スタッフの子どもへの関わり方、施設の雰囲気、他の利用児との関係性なども観察してみてください。
学校出席扱いとの関係(フリースクール利用時の注意点)
民間フリースクールを利用する場合、学校長の判断によっては出席扱いとなる制度があります(文部科学省の通知に基づく運用)。ただし、出席扱いになるかどうかは学校・教育委員会との協議が必要であり、すべてのフリースクール利用が自動的に出席扱いになるわけではありません。放課後等デイサービスは学校の放課後や長期休暇中の利用が基本であるため、出席扱いの問題とは直接関係しませんが、日中の居場所として活用する場合は学校側との連携が必要になることがあります。民間フリースクールと学びの多様化学校の違いと優位性
費用・制度・支援内容・通いやすさを総合的に検討したうえで、子どもと保護者が納得できる選択肢を選ぶことが、長く安定して通い続けるための基盤になります。
よくある質問
放課後等デイサービスの月額自己負担はいくらですか?
世帯の住民税課税状況に応じて0円・4,600円・37,200円の3区分が設定されています。多くの一般的な世帯では月額4,600円が上限となり、それを超えた分は公費負担となります。
受給者証がなくても放課後等デイサービスは利用できますか?
受給者証(通所受給者証)の取得が利用の前提となります。申請はお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口で行います。さいたま市の場合は各区の福祉課・障害福祉課が窓口です。
不登校の子どもは放課後等デイサービスを利用できますか?
放課後等デイサービスの対象は障害のある就学児です。不登校であることだけを理由に受給者証が交付されるわけではなく、発達障害の診断や医師の意見書が必要となる場合があります。かかりつけ医や相談支援事業所にご相談ください。
民間フリースクールと放課後等デイサービスは同時に利用できますか?
制度上は併用可能です。ただし、放課後等デイサービスは学校の放課後や長期休暇中の利用が基本となるため、日中の居場所としてフリースクールを利用しながら、放課後に放課後等デイサービスを利用するという組み合わせが考えられます。
FabriCoはどのような子どもに向いていますか?
ものづくりやデジタル工作に興味がある子ども、集団が苦手で個別対応を希望する子ども、学習支援(デキタス等)も並行して受けたい子どもに向いています。3Dプリンター・LEGO・Scratch・KOOVなどを使った療育を行っており、さいたま市浦和区上木崎を拠点に与野・新都心エリアへの送迎にも対応しています。
費用・支援内容・送迎範囲をまとめてご相談ください
放課後等デイサービス FabriCoでは、受給者証の仕組みや利用開始までの流れについてもご説明しています。さいたま市与野・新都心エリアで不登校傾向のお子さまの居場所をお探しの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。