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保育所等訪問支援は不登校の中学生に使える?さいたま市での手続きと放課後等デイとの組み合わせ方

2026.10.13
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保育所等訪問支援は不登校の中学生に使える?さいた

保育所等訪問支援は不登校の中学生に使える?さいた

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結論:保育所等訪問支援は「保育所等」という名称ですが、児童福祉法上の対象施設には小学校・中学校・高等学校も含まれており、中学生でも受給者証を取得すれば利用できます。さいたま市では各区の障害福祉担当窓口または相談支援事業所に相談し、受給者証を取得したうえで指定事業所と契約する流れになります。放課後等デイサービスとは目的が異なる別サービスであり、学校環境への直接介入(訪問支援)と放課後の居場所・療育を組み合わせることで支援の幅が広がります。

「保育所等訪問支援」という名前を見て、「これは保育所や幼稚園向けのサービスでは?」と思った保護者の方は少なくないはずです。実際には、児童福祉法が定める対象施設には小学校・中学校・高等学校も含まれており、不登校の中学生でも受給者証を取得すれば利用できます。この記事では、名称と実態のギャップを整理したうえで、さいたま市での手続きの流れ、登校状況に応じた活用の判断軸、放課後等デイサービスとの組み合わせ方を説明します。

「保育所等」という名称と実態のギャップ:中学生でも使える制度

児童福祉法が定める対象施設に中学校が含まれる理由

保育所等訪問支援は、児童福祉法に基づく障害福祉サービスの一つです。「保育所等」という名称は制度が創設された当初の対象施設を反映したものですが、その後の法改正により対象範囲は大幅に広がっています。現在の法令上、訪問先となる「施設」には保育所・幼稚園だけでなく、小学校・中学校・高等学校・認定こども園・乳児院・児童養護施設なども含まれています。

つまり、名称から受ける印象とは異なり、中学校に在籍している子どもも対象になります。受給者証さえ取得すれば、支援員が子どもの通う中学校に直接出向き、集団生活の困りごとや環境のミスマッチに対応することができます。

「保育所等」という名称が生まれた経緯と現在の対象範囲

この制度が創設された2012年当初、主な訪問先として想定されていたのは保育所・幼稚園などの就学前施設でした。そのため「保育所等訪問支援」という名称が定着しましたが、就学後の子どもへの支援ニーズが高まるにつれて対象施設が拡充されてきた経緯があります。現在は「保育所等」という名称のまま、実態としては就学後の学校も対象に含まれています。この名称と実態のギャップが、中学生の保護者に「使えないのでは」という誤解を生む主な原因です。

保護者が区役所の障害福祉担当窓口で保育所等訪問支援について相談している様子
さいたま市では各区の障害福祉担当窓口または相談支援事業所への相談が手続きの出発点です

不登校の中学生に保育所等訪問支援が「使える状況」と「使いにくい状況」

登校しぶり・部分登校の段階:支援員が学校環境に直接介入できる

保育所等訪問支援は、支援員が実際に学校へ出向いて子どもの様子を観察し、担任や学校スタッフと連携しながら環境調整を提案するサービスです。そのため、子どもが学校に一定程度在籍・登校している状況で最も機能しやすいといえます。

たとえば「週に数日は登校できるが、特定の授業や場面でパニックになる」「給食や休み時間だけ参加している」といった部分登校の段階では、支援員が実際の学校環境を観察できるため、具体的な環境調整の提案につながりやすくなります。登校しぶりが始まった初期段階でも、早めに支援員が学校と連携することで、状況の悪化を防ぐ働きかけができる場合があります。

完全不登校の段階:訪問先となる学校との連携が前提になる点を理解する

一方、子どもが学校にまったく行けていない完全不登校の状態では、「訪問先となる学校に子どもがいない」という状況になります。保育所等訪問支援は子どもが在籍する施設への訪問を前提とした制度であるため、完全不登校の段階では支援員が学校で子どもに直接関わることが難しくなります。

ただし、完全不登校の状態でも、学校側との連携・情報共有や、将来的な復帰に向けた環境整備の相談という形で活用できる場合があります。具体的な活用可否は、在籍校の受け入れ体制や相談支援事業所の判断によって異なるため、まず窓口に相談することが出発点になります。

保育所等訪問支援が目指すこと:学校復帰の保証ではなく環境調整

保育所等訪問支援は、学校復帰を保証するサービスではありません。支援員が学校という場を観察し、子どもにとって安全・安心に感じられるよう環境を整える働きかけをするものです。発達特性や感覚の過敏さ、集団場面での困りごとが不登校の背景にある場合、学校環境そのものへのアプローチが有効になることがあります。「学校に戻らせる」ことを目的とするのではなく、「学校という場が子どもにとって安全に感じられるか」を確認・調整するプロセスとして位置づけると、制度の役割が理解しやすくなります。

放課後等デイサービスとの役割の違いと組み合わせ方

保育所等訪問支援:学校という場への直接介入

保育所等訪問支援の特徴は、支援員が子どもの生活の場(学校)に直接出向く点にあります。子どもを施設に連れてくるのではなく、支援員が学校に行って環境を観察し、担任や学校スタッフへの助言・連携を行います。学校という場そのものへのアプローチが主な役割です。

放課後等デイサービス:放課後の居場所・療育・学習支援

放課後等デイサービスは、学校の放課後や休日に子どもが通う療育・支援の場です。学校環境への直接介入ではなく、放課後の時間帯に安心できる居場所を提供し、療育・学習支援・社会性の育成などを行います。不登校の中学生の場合、学校に行けていない時間帯の学びや生活リズムの維持、自己肯定感の回復という観点で機能します。

不登校の段階に応じた使い分けと並行利用の考え方

2つのサービスは「どちらか一方を選ぶ」ものではなく、目的が根本的に異なる別々のサービスです。放課後等デイサービスと保育所等訪問支援の違いと組み合わせ方放課後等デイサービスと保育所等訪問支援の違いと組み合わせ方については、別記事でも詳しく整理しています。

登校しぶりや部分登校の段階では、保育所等訪問支援で学校環境を整えながら、放課後等デイサービスで放課後の居場所・療育を確保するという並行利用が考えられます。完全不登校の段階では、まず放課後等デイサービスで安心できる場を作り、状況が落ち着いてから保育所等訪問支援の活用を検討するという順序が現実的な場合もあります。

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集団が苦手な中学生向けに個別療育のコマを設定。3Dプリンターやデジタル工作ツールを使ったものづくりと、Web学習「デキタス」による学習支援を並行して提供しています。保育所等訪問支援と組み合わせた利用についても、見学時にご相談いただけます。

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さいたま市での手続きの流れ

ステップ1:各区の障害福祉担当窓口または相談支援事業所に相談

さいたま市で保育所等訪問支援を利用するには、まず各区の障害福祉担当窓口(区役所の福祉課・障害福祉担当)または相談支援事業所に相談することが最初のステップです。子どもの状況(不登校の経緯・発達特性の有無・現在の登校状況など)を伝え、保育所等訪問支援の利用が適切かどうかを確認します。

相談支援事業所は、受給者証の申請手続きや事業所選びをサポートしてくれる専門機関です。どこに相談すればよいか迷う場合は、まず区役所の障害福祉担当窓口に問い合わせると、適切な相談先を案内してもらえます。

ステップ2:受給者証の申請と取得

相談を経て、保育所等訪問支援の受給者証を申請します。受給者証は障害福祉サービスを利用するために必要な証明書で、さいたま市の場合は各区の障害福祉担当窓口で申請手続きを行います。申請から取得までの期間は状況によって異なるため、具体的な目安は窓口に確認してください。

なお、放課後等デイサービスの受給者証と保育所等訪問支援の受給者証は別に申請が必要かどうかについても、窓口で確認することをお勧めします。

ステップ3:指定事業所の選定と契約・訪問開始

受給者証を取得したら、保育所等訪問支援を実施している指定事業所を選び、契約を結びます。事業所はWAM NET(独立行政法人福祉医療機構が運営する情報サイト)で検索できます。さいたま市中央区での事業所の探し方と手続きの流れさいたま市中央区での事業所の探し方と手続きの流れについては、別記事で詳しく解説しています。

さいたま市内で保育所等訪問支援を実施している事業所の例

さいたま市内で保育所等訪問支援を実施している事業所として、以下が確認できています。

さいたま市総合療育センター ひまわり学園 児童発達支援センター(さいたま市公式)は、在籍している保育園や幼稚園・学校への訪問支援として保育所等訪問支援を実施しており、保護者および園・学校の担当職員への助言等を行っています(さいたま市公式サイトより)。保育士・児童指導員・心理士・作業療法士・言語聴覚士が連携して支援を提供する公的な児童発達支援センターです。

ハッピーテラス 浦和教室(さいたま市桜区西堀、中浦和駅から631m)は、放課後等デイサービスに加えて、子どもが通う園や学校への訪問支援(保育所等訪問支援)も実施しています(ハッピーテラス公式サイトより)。

このほかにも市内に複数の指定事業所があります。WAM NETや相談支援事業所を通じて、子どもの状況に合った事業所を探すことをお勧めします。

放課後等デイサービス FabriCoを保育所等訪問支援と組み合わせる

保育所等訪問支援で学校環境へのアプローチを進めながら、放課後の時間帯に安心できる居場所・療育の場を確保したい場合、さいたま市与野・新都心エリアにある放課後等デイサービス FabriCoが選択肢の一つになります。

個別療育のコマと学習支援(デキタス)で学校に行けない時間帯の学びを継続

FabriCoは集団が苦手な子ども向けに個別療育のコマを設定しており、不登校傾向の中学生が自分のペースで通える環境を整えています。学習支援にはWebシステム「デキタス」を活用しており、学校に行けていない時間帯の学びの継続をサポートします。2022年10月の開所以来、2023年4月より全コマ制運営に移行し、児童発達支援・放課後等デイサービスの両方を提供しています。

ものづくり(3Dプリンター・LEGO・Scratch)を通じた自己肯定感の育成

FabriCoの特徴は「ものづくり(Fabrication)」をテーマにした療育です。3Dプリンターでの制作(釣り竿・かごなどの制作実績あり)、LEGO、Scratch、KOOVといったデジタル工作ツールを使い、自分のアイデアを形にする体験を通じて自己肯定感とコミュニケーション力を育てます。不登校の中学生にとって、「できた」という達成感を積み重ねられる場は、学校以外の自信の拠り所になります。

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与野・新都心エリアからの送迎対応と利用の流れ

FabriCoはさいたま市浦和区上木崎に所在し、片道20分圏内の送迎に対応しています。与野・新都心エリアからも通いやすい立地です。利用には受給者証が必要で、料金は受給者証の負担上限月額に準じます。まず公式サイトから見学・相談の申し込みをすることで、子どもの状況に合った利用の流れを確認できます。

保育所等訪問支援と放課後等デイサービスは、それぞれ異なる役割を持つ制度です。さいたま市で不登校の子どもが使える支援の全体像さいたま市で不登校の子どもが使える支援の全体像については、別記事でも整理しています。子どもの現在の状況(登校状況・発達特性の有無・学校との関係性)を整理したうえで、どの支援から始めるかを相談支援事業所や窓口と一緒に考えることが、次の一歩につながります。

よくある質問

保育所等訪問支援は中学生でも利用できますか?

はい、利用できます。「保育所等」という名称ですが、児童福祉法上の対象施設には小学校・中学校・高等学校も含まれています。受給者証を取得すれば、支援員が子どもの通う中学校に訪問する形で利用できます。

完全不登校の中学生でも保育所等訪問支援は使えますか?

保育所等訪問支援は子どもが在籍する施設への訪問を前提とした制度です。完全不登校の状態では支援員が学校で子どもに直接関わることが難しくなりますが、学校側との連携・環境整備の相談という形で活用できる場合もあります。具体的な活用可否は相談支援事業所や窓口に確認してください。

保育所等訪問支援と放課後等デイサービスは同時に利用できますか?

はい、2つは目的が異なる別々のサービスであり、並行して利用することができます。保育所等訪問支援は学校環境への直接介入、放課後等デイサービスは放課後の居場所・療育・学習支援という役割の違いがあります。

さいたま市で保育所等訪問支援を利用するにはどこに相談すればよいですか?

各区の区役所にある障害福祉担当窓口、または相談支援事業所が相談窓口になります。どこに相談すればよいか迷う場合は、まず区役所の障害福祉担当窓口に問い合わせると適切な相談先を案内してもらえます。

放課後等デイサービスの受給者証と保育所等訪問支援の受給者証は別々に必要ですか?

受給者証の兼用可否については、さいたま市の窓口で確認することをお勧めします。申請手続きの詳細は各区の障害福祉担当窓口または相談支援事業所にお問い合わせください。

参考・出典

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